忘れるためのなぐりがき

短編小説や、映画・アニメの感想を書いています。

雑な感想:『ローグ・ワン』 愉悦×ガチ泣き=この映画大好き!!! ※ネタバレあり

明けましておめでとうございます!
公開からとっくに経っちゃいましたが、ようやく見ることが出来ました。いつもながらに1回見ただけの、雑な感想書き散らしです(ちゃんとした評みたいなものは、他所を当たって下さい)。冒頭からネタバレ全開なので、未見の方はご注意を。
※筆者はスターウォーズシリーズに特に思い入れがあるわけではないので、間違った情報を載せていたら、どうぞ気軽にご教示下さい!

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↑ 於TOHOシネマズ新宿ロビー。みんな安らかに眠ってほしい……

 

■一言:魂の全滅譚
・「罪で汚れた過去を持ち、フォースを持たない凡人でも、本人に意志さえあれば、正しい道を歩むチャンスはある。そのチャンスとは、光に生まれた英雄たちへ、希望のバトンを繋ぐこと。だから俺たちは、デス・スター設計図奪還作戦のために潔く死のう!」
・つまり、登場キャラクター、自己肯定感低い人多すぎる! 幸せになることをとっくに諦め、「このバトンを繋いでいけば、然るべき誰かに届いて、きっと世界を何とかしてくれるはず。その一縷の望みに、文字通り命を賭ける!」って人ばっかだったのが、辛かったです。だって、I love youさえ、言わないんだよ……(後述)

 

■500億点出た瞬間
・序盤から、ディズニーらしからぬエログロ(の仄めかし)が多くて、「よし、よし」となる。キャシアンがあっさり人殺すわ、成人男性が巨大蛸に襲われるわ、一体どうしちゃったんですか?【愉悦】
・……からの中盤、主人公パパ「無意味な人生だったけど、お前を思っている時だけは強くなれた」あたりから「おやおや…?」が増える【ガチ泣き】
・……からの「後ろめたい任務に手を染めるたび、大義を信じるしかなかった。大義がなければ、自分と向き合えなかった」【ガチ泣き】
・帝国側のクレニック長官がデス・スターに殺される直前、デス・スターがまさにこっちを向いているカット。あーあーこれは酷いわ、クレニック長官かわいそ!【愉悦】
・……からの、「誰かに届いたかな。」「届いたよ、きっと。」で、メイン2人組が死亡。「届いたところを確実に見届け、ハッピーに退場する」という安易な展開にしないのが、粋で切なく、ヒリヒリした(まさか"I love you"を伝え合うこともなく、抱擁しながら死ぬとは……)。「この2人いつキスすんのかなー」って目線で見てて、ごめんなさい……【ガチ泣き】
・ここまでのシーンで涙腺がいっぱいいっぱいなのに、ラストのラスト、末端の兵士たちが超狭い通路でダースベイダーに襲われるシーンをぶっこんできた!!!!  閉じ込められた廊下の中から「助けて~!!」って外に向かって扉を叩く人、そんな同僚をつい見捨てて逃げ出してしまう人、なんとか助けようとするけど扉が全然動かなくて行為が無意味になる人、ベイダーの攻撃でどんどん積みあがる死体。まさに地獄絵図。もう、いいよ、やめてぇぇええ~~~!!!!【愉悦、ガチ泣き】
・こうして、まさに命がけで手渡しされた希望のバトン:デス・スターの設計図は、純白の衣装に包まれた光の皇女・レイア姫のもとへ……【ガチ泣き】
・以上、端的にラスト40分間のジェットコースター感が、すさまじかったです。「泣くな」と言われる方が、無理でした。

■戦争映画として
・今まで「大正義!大勝利!」って感じでしか描かれてこなかった反乱軍に対し、「実はその末端兵たちは、心が死んでいた……」っていうレベルのリアリティをぶつけてくるとは。両陣営の大義名分はどうであれ、末端で戦う兵士はみんな悲しい。

 

■野暮な不満点
・ミッションがイージー(マスタースイッチ、なんでそんなわかりやすいところにあるんだよ?とか)
・結局は「父子問題」に回収される、というシリーズ伝統芸の既視感に加え、それがちょっと甘くて安っぽい(どうせ死体を置いてっちゃうんだったら、お父ちゃん看取れなかった方が愉悦だった……)
座頭市が死んだあと、付き人が無駄死にしたところ(友達の死に殉ずるのは構わないけど、もうちょっと仕事してから退場しません……?)
・マーベル映画にも思うことではありますが、敵側の表象を、枢軸国のイメージ(収容所、原爆)に頼りすぎ。とはいえ現実的に考えて、他にイメージを借りれる存在があるかと言うと、色々問題が起きてしまって無理なのかもしれないですが……

 

■まとめ
・以上、野暮な不満点はありつつ、「あんなに楽天的なエピソード4の裏に、こんなに悲痛な物語があったとは……」と、しんみりした気持ちで劇場を後にしました。 光属性の英雄たち(レイ、フィン、ポー、あるいはカイロレン)のイチャイチャが堪能できた『フォースの覚醒』も楽しかったけど、日陰で生きてきた罪人達による自己犠牲譚は、実は2017年の地球に切実な想像力では……?みたいなことを、思ったり思わなかったりです。