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忘れるためのなぐりがき

短編小説や、映画・アニメの感想を書いています。

雑な感想:『約束のネバーランド』3話(週刊少年ジャンプ2016年9月5日号)

※ネタバレしてます。未読の方はご注意ください。

 

8月(2016年35号)から始まった少年ジャンプ新連載。正直1、2話は「う~んどっかで見たことある設定の掛け合わせ?」って思ってました。

「塀で囲まれた孤児院は、実は外部用の食材を飼育する施設で~」とか「優しく見えた『ママ』が、実は冷酷な管理者=私たちの敵でした」とか「みんなで脱出して外の世界へ行こう!」等、『わたしを離さないで』『進撃の巨人』あたりを思い出せるじゃないですか。主人公トリオの性格(明るくてちょっぴりおバカな女の子、を支える博識クールボーイ&優しい天才少年)も、今のところはとびぬけて新しいキャラクターではないと感じました。

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ところが第3話のラスト2ページ、それまで主人公=施設の子ども達=よくわかんない世界のシステムの被害者目線で進んでいた話が、とつぜん「ママ」の目線に変わります。


「ママ」というキャラクターは、これまであくまで子ども達の目線から描かれていました。つまり、ママの内面は全くわからない。「秘密を知ったことがバレてやしないか」と恐怖しつつそれとなく探る以外攻略方法がない…という主人公の立場が読者の立場と一致し、このことが読者に恐怖と期待(「続きが気になる!」)を抱かせてたと思います。

↓何を考えているか全くわからない能面が、ひたすら不気味な「ママ」

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それが、第3話ラストで突然、物語がママの目線に移ります。

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「え、ママの内面わかっちゃっていいの?!」=「敵が何を考えてるかわかると、スリル減らない?!」という小並感をよそに、次のページで驚きの新事実!

施設の子ども達(=出荷用の肉)の首には、数字がプリントされています。その数字がなんと、ママの首にもあったのです。

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「誰一人逃がさない 生き残るのは私よ…!!」
一方的な加害者だと思っていたママが、どうやら子ども達と同じくシステムの被害者だった…という反転が鮮やかで、一気に引き込まれてしまいました。

 

つまり、今作は当分のあいだ、「ママに計画を悟られる前にママを出し抜き“脱獄”する そして全員生き延びる!」って目的に燃える主人公と、「子ども達をある水準まで出荷することで生を保証される」ママとの間の、囚人ゲームになりそうなんです。主人公vsシステム(含むママ)から、主人公vsママvsシステムと、敵対する要素が増えたことでお話がダイナミックになりそうな予感がするのです。てっきり、「システムから逃亡して私たちだけのユートピアを作るまでのサバイバルをお楽しみ下さい」みたいな話だと思ってたので、この展開にはすごくビックリしました。

私と彼のラブストーリーに、恋敵が入ってきた!!どうなっちゃうの?!みたいな感じです。まぁ、恋敵が登場しないラブストーリーは殆ど無いので、1、2話の時点で「これつまんなくね?」と言ってた私は、堪え性のないダメダメな読者なんですが……(苦)

 

というわけで、第3話で明かされた新設定が面白く、「これは毎週ジャンプ買って、リアルタイムで読もう!」って気持ちになりました。……という雑な感想でしたw 私はママに頑張ってほしい!