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忘れるためのなぐりがき

短編小説や、映画・アニメの感想を書いています。

とっても雑なシン・ゴジラ感想書き散らし

映画

※がんがんネタバレしているので、くれぐれもご注意ください。

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去年の今頃、「マッドマックスFRフォ~~~~~!!!!」となってる人たちを冷笑していた(!!)ことが恥ずかしいくらい、まんまとシン・ゴジラにハマってしまいました……。下半期に何が来ようと、今年ぶっちぎりのお気に入り映画になりそうです。4回見たうえで、思う事を雑に書き散らします。

 

~お品書き~

◆巷で噂される「ゴジラ=牧教授」説には否定派
◆安田(高橋一生)最高
◆カヨコはアスカだと思うと許せる
◆その他、燃える(萌える)ディテール
◆頭の悪い感想

 

 ◆巷で噂される「ゴジラ=牧教授」説には否定派

・推理①:「ゴジラは牧教授が(おそらく)投身自殺をした直後に、その場所の直下から出現した」という事実しか確定されてない。→これだけでは個人的な仮説①、②も通用し、牧教授=ゴジラ説を確証しない。

・推理②:ラストカットにて、ゴジラの尻尾から人型(?)の生物が分裂していた。→「ゴジラは人間の8倍の遺伝子を持つ世界で最も進化した生物」(尾頭さん)、「短期間で水中生物から陸上生物へ進化したということは、有翼生物にも進化できる可能性がある(=類人猿や人類にまで進化する可能性がある)」(間准教授)ということだけが示されており、ラストカットはこれら2点から説明可能な現象である。逆に言えば、それ以上の証明は無理。

・仮説①:牧教授の投身が何らかのトリガーとなって、ゴジラが出現した。

・仮説②:牧教授は、ゴジラがあの時刻、あの場所に何らかの理由で東京を襲うことを予測しており、それを踏まえたうえで後世にゴジラ情報を残し、自殺した。

・願望:この星で最も進化した生き物が、人類というちっぽけで弱い生き物を取り込んでいてほしくない。

・以上により、非常にありきたりな感想ですが「牧教授=ゴジラは穿ちすぎでは?」、と思いました。他にも「ゴジラ=3.11だ」とか「いや、原発だ」など、様々な指摘が散見されますが、個人的には具体的に名指すことができる災厄というより、「人間の意志や知恵を超えた、災いの象徴」として見ていました(たとえその原因が人間だったとしても)。ちなみにこのイメージは、庵野×樋口作品の前作『巨神兵東京に現わる』の巨神兵についても、同じものを感じました。

 

◆安田(高橋一生)最高
・4回鑑賞中すべての回にて、尾頭さんへの「ごめんなさい」で劇場から笑い声が上がる。

・「そりゃ選択肢としてはありだけど、選択するなよぉ……」

・からの、泣くのを堪えながら凝固剤確保のために必死に電話する安田。

・ヤシオリ作戦最前線にて、矢口の後ろにそれとなくいる安田。「頼む、計算通りに言ってくれ……」は恐らく安田。

※同じく巨災対メンバーの一員である尾頭さんが最高なのはいわずもがなです。

 

◆カヨコはアスカだと思うと許せる
・造形がアニメによくいそうな"美少女"(若くして国の重要人物、ちょいちょい英語を交ぜて喋ってくる、ワガママなお嬢様に見えて実は……という重たい内面の持ち主)で失笑。意味ありげに髪をかきわけたり上目使いするのも、「今どきこんなベタな方法使う成人女性がいるか?」と失笑。

庵野さんがZARAを知ってるはずがないので(偏見)、「ZARAはどこ?」の台詞は恐らく奥様の入れ知恵だろう、と想像して失笑(ちなみに、政界セレブの愛用ブランド=ZARAは正しいんでしょうか?)。しかもクレジットの衣装協力にZARAの名前が無い。

・よく見ると高いピンヒールでぐらついてるのに失笑。しっかり立て。

・しかしながら、以下のインタビュー記事を読むと納得&ホッコリに変わる。

石原さとみ、『シン・ゴジラ』役柄は庵野作品を意識「エヴァに登場するような女性」/2016年7月30日 - 映画 - ニュース - クランクイン!

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◆その他、燃える(萌える)ディテール
・各キャラクターを「スーツの色、シャツの襟の形、ネクタイ、時計や結婚指輪の有無、胸にペンを差してるか否か、通行パスを首からかけるかそれともポケットにしまうか」レベルまで作り込んでいるらしいことを知り、胸がアツくなる(パンフより)。

エヴァのBGMが巨災対が活躍するシーンで必ずかかるあたりに、監督の巨災対贔屓というかエヴァ贔屓を感じて失笑。

・登場人物たちは3人以上の場面(会議とか)では建前だったり自分勝手な意見だったり適当なコメントを乱発するが、一対一の場面では意外とホンネで話している(矢口、赤坂先生、カヨコそれぞれの組合せだけでなく、泉と矢口、志村と早船さん、東官房長官と赤坂先生など)。……という中、3人以上いてもホンネでやりあう巨災対の風通しの良さの素晴らしさを、改めて痛感する。

・2回目以降、1番最初の協議シーンで出る「里見農林水産大臣は欧州にいるので欠席です」的なテロップに笑う。

・何度見ても、里見さんに対する評価が上映時間経過とともに鰻登りになり、最後の頭を下げてるシーンで泣く。

・一見、痛烈なオッサン(政治家)批判作品に見えるが、よく見ると後手後手になりながらもオッサンなりに必死に頑張っていることがわかり、泣く。「自衛隊の弾を国民に向けることはできない」「米軍攻撃が始まるのに都民を見捨てて逃げることはできない」(大河内総理)、「君たちは私たちより遅く立川に着くが(=車で移動する矢口達を心配)、また会おう」(東官房長官)「這ってでも行きます」(矢口)にジーンとする。

 

◆頭の悪い感想
・逃げ惑うモブの中に、あの幾原邦彦監督も参加しているらしい。なんとか発見したい。

・リアリストな赤坂先生が可愛い。たびたび忠告したり、陰で評価したり(「カヨコと同じく矢口は政治家向き」)、なんやかんや矢口のことが大好き。

・矢口にとことん従順な秘書官・志村が可愛い。立川で「(矢口に向かって)怪我してるじゃないか」と声をかける泉に、なぜか「すみません」と答える志村。上官の怪我の責任を取ることまでも、秘書の仕事なの?

・泉が良いキャラなのは既に皆さんが指摘しているとおりです。矢口との一連のやり取りがアツいのはもとより、「出世は男の本懐じゃないか」と堂々言い切る男らしさに惚れる。「自国の利益のために他国に犠牲を強いるのは覇道です」的な名言は、「覇道」「王道」の言い回しはいかにも官僚というかオッサンが好きそうだな……と思いつつ検索したところ松下政経塾のHPがヒットし失笑する。

東宝新宿の上層フロア(チケットある人しか入れないところ)に、制作陣・キャストのサイン付きポスターが飾ってあって感動する。

 

リミテッドアニメのプロ中のプロである庵野監督らしく、全体的にカット割のリズムがヒジョーに心地よくて、お気に入りの音楽を何回リピートしても飽きない感覚と同じような感じで何回見ても飽きません。

困ったな!