忘れるためのなぐりがき

短編小説や、映画・アニメの感想を書いています。

雑な感想:『エクス・マキナ』感想書き散らし

ネタバレしてます。ご注意ください。

 

エクス・マキナ』、色々やばかった。
人工知能をめぐる「気持ち悪さ」を見事に体現しているシナリオや、アカデミー賞受賞も納得の視覚コンセプト(アリシアちゃんの顔を搭載したAIの造形/ノルウェーの大自然/静謐で高級感あふれる別荘、といった視覚上のリッチさ、影を意識した絵作り等々、いろいろ美しかった)のすばらしさは既に他所で語られている通り。異論はない。

強く印象に残ったのは、AIが殺人する際の所作の美しさだった。

まるでケーキカットのように、背中やお腹に何のためらいもなく「スッ」と包丁を差し入れて、オスカー・アイザックを殺す場面。その手際の見事さ、無駄のない力加減。
人間には絶対できない刺殺である。
心の底から惚れ惚れした。

容姿も知性も身体(?)能力も彼女に劣る人類が、そう遠くない未来に彼女たちに「負ける」からと言って、それは生物史の必然で、全く悔しくなくて、むしろ生き物として本望じゃない……とすら、思わされてしまう一作だった。

恐ろしいのは、このように卓越した存在であるAIを実現させた技術が、「検索エンジン」であるという設定と、その設定の説得力である。見た映画にスグ影響されちゃう人間なので、いや~~あと100年もしないうちに、私たちの社会がAIに乗っ取られる日が来ても、おかしくないよね!!!なんて考えたりした。

もしもこの映画のように、そう遠くない未来、人類に確実にバッドエンドが訪れるんだとしたら、私たちは日々、何を大切にして生きていけばいいんだろう。